「シンプル菌活メニュー」を考える

「シンプル菌活」では、発酵食品を主役とした健康的な食生活の実現を目指します。そこでまずは「健康的な食生活」について考えますが、まず思いつくのが「栄養バランスの良い食事」です。
発酵食品はバラエティ豊かで、それらを食事に取り入れることで多種多様な栄養素を摂取することができますが、好きな発酵食品ばかり食べていては、やはり栄養素が偏ってしまいます。体のために続けることですから、まずは栄養バランスの良い献立とする必要があります。「スーパーで買えて、手間なく食べられる発酵食品」にはどんな栄養素が含まれているのか。それらを組み合わせて毎日の献立とした場合、摂りすぎている栄養素は無いか。逆に不足している栄養素を補うには他にどんな食品を取り入れればよいのか。
毎日続けて健康になれる、「シンプル菌活メニュー」を考えます。

「栄養バランスの良い食事」とは?

栄養バランスにはいろいろな考え方がありますが、「シンプル菌活」では平成17年6月に厚労省と農水省が決定した「食事バランスガイド」について見ていきます。

1日に、「何を」、「どれだけ」食べたらよいかを考える際の参考にしていただけるよう、食事の望ましい組み合わせとおおよその量をイラストでわかりやすく示したものです。

農林水産省「食事バランスガイド」

「適量」に関するわかりやすいツールを目指して開発されたイラストで、食材や栄養素ではなく料理で示されているため、献立を考える際の道しるべになります。「回り続けないと倒れてしまうコマ」をモチーフにして、バランスと継続の重要性が表現されており、主軸となる「水分」や「運動」の表現も見られます。この中に見られる「つ(SV)」は、当ガイド独自の新しい単位で、例えば主食の場合、「1つ(SV)の基準=穀類に由来する炭水化物約40g」というふうに、料理グループごとに異なる意味をもちます。さらにカレーライスのような複合料理の場合、主材料として米、肉、野菜と複数の料理グループの食材が使われていますので、各料理グループごとに「つ(SV)」を計算し、全ての料理グループと「つ(SV)」で考えます。農水省のHPには食事バランスガイドの活用と継続を促すツールとして専用「チェックブック」も掲載されていますので、興味のある方はご覧ください。
パンや味噌汁、納豆、チーズ、ヨーグルトと、ポピュラーな発酵食品も多く含まれており、手軽な発酵食品の組み合わせで、栄養バランスの良い「シンプル菌活メニュー」が実現できそうです。