「シンプル菌活メニュー」の栄養価計算方法

いそがしいヒトでも、すぐに始められて長く続けられる発酵食生活、「シンプル菌活」を考えます。
栄養バランスの良い献立として「シンプル菌活メニュー」の提案を試みていますが、その際、必要となってくるのが栄養価の計算です。メニューとして採用した食品のもつ各々の栄養価を集計し、一日に必要な栄養素をバランスよく満たしているかを確かめるためです。実際に私が採用している集計方法について紹介します。

「食品成分データベース」を利用する

先ずは文科省が開発、公開している「食品データベース」の紹介です。食品名のフリーワードだけでなく、成分値や含有量、アクセスランキング等でお目当ての食品を検索できるためとても便利です。ちなみに「発酵」で検索すると、ヨーグルト、乳酸菌飲料、バター、ウーロン茶、紅茶などがヒットします。

食品成分に関するデータベースは、(中略)各専門分野の研究者のみならず、長寿社会,予防医療学の観点から、栄養士,調理師,教育関係者を当然のこととして、さらには一般家庭においても利用され得るものである。

文科省HP「食品成分データベースとは?」より

栄養価計算ソフト「APPRON」を利用する

もう一つ私が重宝しているのが、一般社団法人健康栄養支援センターが開発、無料で提供している栄養価計算ソフト「APPRON」です。2020年12月公開の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」に対応しており、Windowsで稼働するプログラムです。
このソフトは使用重量を自由に変更することで、成分値が自動で修正されるためとても便利です。また、日常よく使う食品に特化した「簡易バージョン」も用意されており、こちらは「大さじ1杯や1個」などの目安量を利用して栄養価計算ができるため、より簡単に献立が作成できます。

1982年(昭和57年)に食品数1621で構成される「四訂日本食品標準成分表」が文部省(現文部科学省)から発表された翌年に旧大阪市立環境科学研究所附設栄養専門学校でAPPRONの開発が始まり、今回発表しましたVer.7.0(八訂版)で38年目を迎えます。

一般社団法人健康栄養支援センターHP「栄養価計算ソフト「APPRON」について」より

食品ごとに公開されている栄養価データを反映させる

シンプル菌活では「買って(調理せずに)食べるだけ」を基本スタイルとしているため、栄養価計算もとても簡便です。また、栄養成分表示や商品紹介ページ等で公開されているデータから、食品ごとの栄養価データか簡単に手に入りますので、これらを集計に反映させることで、より実際に近い摂取量を把握することができます。
「日本食品成分表」はExcelデータが公開されており、また、前述の「APPRON」で作成したデータも簡単にExcelにコピペすることができますので、これをベースに、商品ごとの成分値を上書き入力します。
栄養計算プログラムは有料の便利なソフトもあるようです。その他便利なツールなど、ご存じの方はせひ、情報の提供をお願いします。

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