「シンプル菌活メニュー」で摂取できるミネラル類(1)

いそがしいヒトでも、すぐに始められて長く続けられる発酵食生活、「シンプル菌活」を考えます。
ここまでで、三大栄養素(「シンプル菌活メニュー」で摂取できるエネルギーと三大栄養素バランス)とビタミン類(「シンプル菌活メニュー」で摂取できるビタミン類(2))について確認しました。今回は五大栄養素のもう一つ、ミネラルについて見てみます。

人体を構成する元素のうち、酸素、炭素、水素、窒素の4元素が全体の96%を占めていますが、それ以外の元素を総称してミネラル(無機質)と呼びます。ミネラルは人体の4%を占めるに過ぎない存在ですが、体の構成成分となったり生理機能を調整したりするなど、重要な役割を担っています。

飲料アカデミー「ミネラルとは何か」


以下はミネラルの主な働きですが、これだけ見ても、ミネラル摂取がいかに大切かがわかります。

  • 骨や歯の成分になる。
  • エネルギー生成を促進する。
  • 身体の整調(血圧の調整、筋肉活動のコントロールなど)。

「多量ミネラル」と「微量ミネラル」

私たちの体に必須とされるミネラルは16種類あり、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、1日の摂取量がおよそ100mg以上の多量(主要)ミネラル5種類と8種類の微量ミネラルについて基準を設定しています。
同基準に含まれない硫黄、塩素、コバルトについては、それぞれ食塩、アミノ酸、ビタミンB12に含まれるため、単独で欠乏することはないそうです。

菌八先生

同基準に含まれない硫黄、塩素、コバルトについては、それぞれ食塩、アミノ酸、ビタミンB12に含まれるため、単独で欠乏することはありません。

多量ミネラル

  • ナトリウム
  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • リン

微量ミネラル

  • 亜鉛
  • マンガン
  • ヨウ素
  • セレン
  • クロム
  • モリブデン

特に気をつけたい「ナトリウムの過剰摂取」

和食に欠かせない調味料である食塩や醤油、味噌には多くのナトリウムが含まれており、日本の食塩摂取量は、諸外国と比較すると多いと言われます。食品成分表示において、三大栄養素以外で「食塩相当量」が義務化されているのも、国民的な健康課題における重要な指標となっているからです。漬物や味噌汁に代表される日本食に限らず、キムチやチーズ、食パンといった身近な海外の発酵食品にもナトリウムが多く含まれているため、菌活を続ける上で、特に注意すべき成分と言えます。
ちなみに、WHOが示している食塩摂取量の目標値は5g/日未満ですが、日本に限らず多くの国で達成できておらず、高血圧予防のために食塩摂取量を減らしていくことは世界的な健康課題といえます。

菌八先生

「シンプル菌活メニュー」で摂取されるナトリウムについては、食事摂取基準の目標値を下回っていることを確認済みです(「シンプル菌活メニュー」で摂取できるエネルギーと三大栄養素バランス)。

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