シンプル菌活の大黒柱「納豆」(2)

いそがしいヒトでも、すぐに始められて長く続けられる発酵食生活、「シンプル菌活」を提案します。
日本を代表する発酵食品である納豆。栄養価が高く、その「手軽さ」と「手頃さ」でシンプル菌活にも欠かせない食材です。前回に引き続き、今回も納豆のお話です。

良質のたんぱく質が豊富な「納豆」

納豆は100gあたり200キロカロリーのエネルギーがあり、これは同じ大豆加工食品である豆腐の約3倍にあたります。このうち。たんぱく質が16.5gで、動物性食品に匹敵する含有量であることから、「大豆は畑の肉」ともいわれます。また、納豆のアミノ酸価は人体に理想的な100であり、これも食肉と同等のスコアです。さらに、大豆には亜鉛・銅・カルシウム・マグネシウムといったミネラル成分が多く、発酵して納豆になることで、それらが吸収されやすくなります。

様々な病気の予防に効果を発揮する「納豆」

納豆のネバネバに含まれる「ナットウキナーゼ」は、血液をサラサラにする酵素成分として各種サプリでもおなじみです。血栓を予防して血液循環を促す働きによって、心臓病や脳卒中の予防効果が期待されます。また、納豆に多く含まれるビタミンKにはカルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促す作用があり、骨粗鬆症の予防に効果が期待できます。さらに、「国内最古のプロバイオティクス」である納豆菌には殺菌効果も認められており、腸内環境改善に有用であるといわれています。加えて、大豆に多く含まれる大豆イソフラボンには女性ホルモン様作用があり、特に閉経期女性の更年期障害や生活習慣病、骨粗鬆症の予防にもつながります。

菌八先生

「シンプル菌活」では、「納豆」と「カルシウムサプリ」を朝食メニューに組み込み、同時摂取による効果を狙っています。

美容にも効果的な「納豆」

大豆が納豆へと発酵する過程で、ビタミンB2が5.6倍にも増加します。ビタミンB2は脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生といった美容効果が期待されます。同じく納豆に多く含まれる食物繊維や糖たんぱく質にはコレステロールを低減する働きがあり、動脈硬化や肥満予防の効果が期待されます。また、大豆たんぱく質については体脂肪低減効果などのメタボリックシンドローム予防効果が研究されているところです。さらに、ネバネバの主成分であるγ-ポリグルタミン酸には肌をうるおす効果やたんぱく質の吸収を促進する効果があり、胃壁を保護して胃腸炎や胃炎を防止してくれます。

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