「40代からはじめる
『腸活×菌活』完全マニュアル」
斜め読み①

『腸活×菌活』とは?

先ずはタイトルにある「腸活×菌活」という言葉の意味について考えます。わたしはこの本を読むまで、「腸活」と「菌活」は類語関係程度としか考えていませんでした。「美腸カウンセラー」である田和先生は、双方が等しく重要なモノとして、以下のように述べられています。

「腸活×菌活」は腸内環境を改善するの〔ママ〕ための車の両輪のようなもの。どちらかに偏ってしまっては、健康なココロとカラダを手に入れることはできないのです。

田和璃佳. 40代からはじめる「腸活×菌活」完全マニュアル (p.18). 株式会社徳間書店. Kindle 版.

また、上記の結論に至る直前の文で「美腸活を成功させるための究極の3ファクター」と題して、以下の通り定義されています。

プレバイオティクス(Prebioteics [sic])は(中略)腸内細菌が活性化するためのエサになる食品のことを指しています。他方、プロバイオティクス(Probiotecs [sic])は、腸内フローラを改善する有益な生菌のことを意味しています。(中略)この両者をバランスよく腸内に取り入れることで、腸内環境の改善を促すことを、シンバイオティクス(Synbiotics)と呼んでいます。

田和璃佳. 40代からはじめる「腸活×菌活」完全マニュアル (p.18). 株式会社徳間書店. Kindle 版.

以上のロジックから、先ずは以下のように解釈しました。

  • 腸活:プレバイオティクスを腸内に取り入れること
  • 菌活:プロバイオティクスを腸内に取り入れること
  • 腸活×菌活:プレバイオティクスとプロバイオティクスをバランスよく腸内に取り入れること

一方、他の頁でも「菌活」は以下のように定義されています。

本書のタイトルにもある「菌活」とは「土壌菌により腸内細菌の多様性を高めてバランスよく保ち腸の健康を維持する活動のこと」を指しています。

田和璃佳. 40代からはじめる「腸活×菌活」完全マニュアル (p.137). 株式会社徳間書店. Kindle 版.

わたしはこれまで「きのこから始まって発酵食品まで『菌の恩恵を受けられる食材』を積極的に食事にとりいれる活動」という意味で「菌活」という言葉を用いていましたが、当書では異なる定義がされています。良好な腸内環境によって「心身ともに健康で幸せなハッピーライフ」を実現するためのあらゆる活動が、当書では一貫して「腸活」と表現されており、「両輪」とされる菌活もむしろその一部として捉えられている印象を持ちました。そもそも何れも造語であり、世間一般にも様々な解釈が為されていますので、「腸活×菌活」と並列したことについて、あまりこだわらずに読み進めることとします。

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