「40代からはじめる
『腸活×菌活』完全マニュアル」
斜め読み④

腸活の指標は「うんち」と「オナラ」!?

当書にはもちろん、食事に関する話題も豊富です。「卵かけごはんが最強の腸活レシピ」や「納豆のたれは食べないほうが良い」、「発酵していないお酢に注意」など、わたし自身の食生活や経験と重なる内容もありましたが、「温酢キャベツ」や「水選び」、「自家製の糠漬け」など、今後ぜひ取り組んでみたい活動もたくさん書かれていました。 ですが、それよりもわたしの印象に残ったのは食事以外の話、とくに「うんちの観察」はとても興味深く読みました。

「腸活」を難しく感じてしまうのは、わかりやすい成功の指標がないからです。(中略)そこで私たちは「うんち」と「オナラ」というサインを「腸活」の指標とすることで、目に見えない腸内細菌の状態を、大まかに掴むことができます。

田和璃佳. 40代からはじめる「腸活×菌活」完全マニュアル (p.41). 株式会社徳間書店. Kindle 版.

「肛門から滑り落ちるようなキレのあるほどよい硬さの立派なうんち」というとても分りやすい目標が設定されており、そう言われると、わたしの腸内環境もまだまだ改善の余地がありそうです。そういえば、日本発酵文化協会の藤本先生もアプリ「ウンログ」の利用を勧めておられましたので、腸に敏感な方は皆さん「うんち」に注目されているのだと納得しました。さらに田和先生は肛門の洗い方、洗浄便座の使い方にも言及されており、水の勢いを強くし過ぎないように注意を促しています。腸内に水道水が流れ込み、腸内環境が悪化するおそれがあるためです。

腸活で大切な「食事以外のこと」

さて、腸内フローラの多様性を高めること(シンバイオティクス)が当書の主題と考えますが、それ自体も、田和先生が提言する「美腸づくりの3原則」の一つに過ぎません。腸内を美しく保つためには睡眠や運動、そして土壌菌を取り込むといった「食事以外のこと」もとても大切だということです。

もっと子どもを土で遊ばせましょう。自家製腐葉土を造って家庭菜園をしたり森林浴をしてもいいでしょう。自然回帰へのアプローチが実は「腸活×菌活」そのものなのです。

田和璃佳. 40代からはじめる「腸活×菌活」完全マニュアル (p.137). 株式会社徳間書店. Kindle 版.

一方、土壌菌の摂取について、田和先生はカプセルも常飲されているそうです。商品名には触れられていなかったので、試しに「土壌菌サプリ」で検索したところ「ソイルキュア」がヒットしました。こちらはなかなかのお値段ですが、「美しい腸内フローラ」のことを思えば安い買い物かもしれません。

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